JPR、納品伝票電子化・共有システム「epalDD Plus」の汎用性向上

JPR、納品伝票電子化・共有システム「epalDD Plus」の汎用性向上

SIPスマート物流サービス 物流標準メッセージと連携可能に

日本パレットレンタル(JPR)は12月22日、納品伝票電子化・共有システム「epalDD Plus」(イーパルディーディープラス)がSIPスマート物流サービスの定めた物流情報標準メッセージと連携が可能となり、より多くのサービスと接続ができる環境になったと発表した。

納品伝票電子化・共有システム「epalDD Plus」は今年9月にリリースし、発着荷主および物流事業者の業務効率化と生産性向上の支援を開始した。

多数の企業や拠点を行き交う納品伝票は、複数のデータフォーマットが乱立すると、利用者は取引先ごとにソリューションを用意し、使い分ける必要があるため、逆に業務負荷が増大してしまう懸念がある。

JPRは標準化・共同化のコンセプトに基づき、デジタルロジスティクス推進協議会が公開、日本加工食品卸協会が承認した標準データフォーマット(DLフォーマット)に準拠することで「epalDD Plus」の汎用性を高めている。

11月にはDLフォーマットとSIPスマート物流サービスが定めた物流情報標準メッセージの互換性を確認。「epalDD Plus」の汎用性が一段と高まったという。

「epalDD Plus」はDLフォーマットに準拠することで、物流情報標準メッセージとの連携が可能なため、多くのサービスとの接続が担保されている。利用者は取引先ごとに異なるサービスを用意する必要がなくなり、普及前の導入期でも、安心して運用を開始できるのがメリットとなる。

また、「epalDD Plus」はJPRレンタルパレットサービスの基盤と連携しており、レンタルパレットサービスの利用者は現在使っているIDや相手先のコードをそのまま利用できる。納品伝票データの送受信と、レンタルパレットの受け払いがワンストップで完結できるようになり、物流現場の負荷軽減につながると見込む。

今後はJPRグループのTSUNAGUTE(ツナグテ)の伝票運用効率化サービス「telesa-derivery」と連携を進めながら、DLフォーマットや物流情報標準メッセージに準拠した他のサービスとの連携にも順次対応していく考え。

(藤原秀行)※いずれもJPR提供

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