郵船ロジ、中国で村田製作所グループ向け配送に水素燃料電池トラック投入

郵船ロジ、中国で村田製作所グループ向け配送に水素燃料電池トラック投入

サプライチェーンの環境負荷低減をサポート

郵船ロジスティクスは5月9日、中国法人のYusen Logistics(China)(YLCN)が、村田製作所の中国統括会社・村田(中国)投資有限公司のPan-Chinaグループが取り組む環境に優しいサプライチェーンの構築をサポートするため、水素燃料電池(FC)トラックを導入すると発表した。

村田製作所グループは、気候変動対策の強化を重点課題として選定し、事業活動で使用する電力を100%、再生可能エネルギー由来のものにすることを目指す国際的なイニシアチブ「RE100」に加盟している。

2050年度までに事業活動における使用電力の再生可能エネルギー導入比率を100%、30年度時点で50%にすることを目標に掲げ、温室効果ガス排出量の削減を図っている。22年には中国で同グループ初の環境配慮型立体駐車場を導入するなど、グローバルで再生可能エネルギーの利用を促進している。

YLCNはロジスティクスパートナーとして村田製作所グループの中国における輸送を長年サポートしている。水素FCトラックを取り入れることで、サプライチェーン全体で環境負荷低減をさらに後押ししていきたい考え。

YLCNが顧客の業務向けに水素FCトラックを導入するのは初めて。

今回導入した水素FCトラックは、無錫市の生産工場から蘇州市への配送業務に投入。1回の水素充填で最大約400km走行することが可能で、輸送域内には水素ステーションも存在し、安定した輸送と環境負荷軽減の実現を見込む。


現地での水素FCトラック導入セレモニー(プレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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