財務体質強化、エンジン不正で業績悪化の影響も
日野自動車は12月26日、東京都日野市の本社に隣接する日野工場の一部用地約11.4万㎡を売却すると発表した。
契約は2023年3月に締結する予定で、実際の用地引き渡し日と譲渡先は未定と説明している。
同社はトラックやバスなどのディーゼルエンジンの排ガスや燃費に関する認証の不正が相次ぎ発覚。車両の生産停止に追い込まれ、業績が悪化しているため、財務体質強化へ資産の売却に踏み切る。
日野工場は敷地面積が約30万㎡。老朽化で生産機能を茨城県古河市の古河工場へ順次移転する計画を進めており、2025年をめどに完了させる予定。日野工場の敷地を自社で活用するか、外部に売却するかは明らかにしていなかった。
(藤原秀行)