東京・新宿郵便局の様子を公開、区分け機で1時間当たり5万通を処理
日本郵便は12月28日、東京都新宿区西新宿の「新宿郵便局」で、2023年正月の年賀状配達に向けた準備作業の様子をメディアに公開した。
新年を目前に作業はピークを迎えており、従業員らが大量に集まった年賀状を、専用の機械を駆使しながら配達先別に仕分けていた。
新宿郵便局内
同社によると、全国で差し出された年賀状は12月27日時点で約6億通に達しているが、前年比で1割程度減少している。新宿郵便局の榎本晃司局長は「新型コロナウイルスの影響で今年も会いたい人になかなか会えない1年だった。思いを伝える手段として年賀状を活用していただきたい」と呼び掛けた。
新宿郵便局は新宿駅西口の東京都庁舎や超高層ビル群、歌舞伎町を中心とした繁華街やデパートのエリア、四谷や信濃町といった住宅街をカバーしている。21年度に同郵便局管内で差し出された年賀状は約305万7000通だった。
局内では、届いた年賀状の向きをそろえて処理しやすくするなどの「取り揃え作業」や、区分機を用いて年賀状を全国の配達先ごとに自動で仕分ける作業、配達の順番などを最終チェックする「集配営業部」の様子をそれぞれ公開。このうち区分機は1時間当たり約5万通の仕分けが可能。
同社によれば、働き方改革の一環として、昨年以上に夜間の作業をできるだけなくし、その分、日中に作業を済ませられるよう業務を配分しているという。
取り揃え作業の様子
区分け機で大量の年賀状を瞬時に行き先へ仕分ける
配達順になっているかなどをチェック
(藤原秀行)