「配達面倒」、郵便物と荷物800点超を自宅や自販機下などに隠蔽

「配達面倒」、郵便物と荷物800点超を自宅や自販機下などに隠蔽

日本郵便信越支社、20代男性の期間雇用社員を懲戒解雇

日本郵便信越支社は1月20日、長野県上田市の東塩田郵便局に勤めていた20代男性の社員が、郵便物とタウンプラス、ゆうメール計829点を配達せず、自宅などに隠していたと発表した。

同社は1月18日付で男性を懲戒解雇した。男性は期間雇用社員だった。

同社によると、男性は2022年8月26日から12月上旬ごろまでにかけて、配達すべきだった郵便物195通と荷物634個を届けず、自宅やマイカー、自分が担当している配達エリア内の自動販売機の下に隠していたという。

22年12月27日、住民から「路上に設置した飲料の自販機の裏側に郵便物らしきものがある」との連絡があり、社内調査した結果、隠蔽が発覚した。

同社の調査に対し、男性は郵便物の隠蔽を認めており、「配達が面倒だった。配達しきれなかった荷物を局に持ち帰って、仕事ができないと思われるのが嫌だった」などと話しているという。

同社は「被害を受けられたお客様に多大なるご迷惑をおかけし、深くおわび申し上げます。また、社会的・公共的役割を担い、信用を第一とする弊社として、このような事件が発生しましたことについて、重ねておわび申し上げます。今回の事態を真摯に受け止め、社員指導を徹底してまいります」とコメントしている。

(藤原秀行)

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