防災へ財投投融資活用、事業費4400億円
国土交通省は3月8日、財政投融資(財投)を活用し高速道路の暫定2車線区間を4車線化する候補16カ所を公表した。
政府が取りまとめた「防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策」の一環。土砂災害などの危険性が高く、特に交通網が寸断される恐れが強いことを選定理由に挙げている。
具体的には、延長距離の長い順に
・広島呉道路の坂北IC~呉IC(広島、約12・2キロメートル)
・道東自動車道のトマムIC~十勝清水IC(北海道、約9・5メートル)
・舞鶴若狭自動車道の大飯高浜IC~小浜西IC(福井、約7・8キロメートル)
・秋田自動車道の湯田IC~横手IC(秋田・岩手、約7・7キロメートル)
・東九州自動車道の大分宮河内IC~津久見IC(大分、約6・0キロメートル)
―など。総延長距離は約85キロメートル、総事業費は4400億円を見込む。
今後、国交省の社会資本整備審議会国土幹線道路部会での審議を経て、正式に決定したい考え。残る暫定2車線区間についても「防災上の観点および速度低下などの課題を踏まえ、今年の夏ごろをめどに、優先的に整備する区間をまとめ、順次整備を進める」と説明している。
(藤原秀行)
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