謝罪コメント公表
楽天モバイルは3月3日、元従業員と取引先の元役員らが、業務委託費の水増し請求で不当に利益を得ていたとして詐欺の容疑で警視庁に逮捕されたのを受け、コメントを発表した。
同社は逮捕を確認した上で謝罪。事件に関係した元従業員らに損害賠償請求の訴訟を起こす方針を明らかにした。
楽天モバイルは昨年9月、社内調査の結果、不正を確認したとして、元従業員を同年8月に懲戒解雇、警察に告発したと発表していた。
楽天モバイルは3月3日公表のコメントで「お客様をはじめとする多くの皆様にご心配をお掛けする事態となりましたことを、深くお詫び申し上げます」と陳謝。
社内調査の結果、2019年7月ごろから22年7月ごろまでの間、「費用の水増しや虚偽の報告をはじめとした様々な手法を用いて当社に対する多額の不正請求を行い、金銭的利益を得たうえでその一部を元従業員および社外の複数の関係者に還元していた」ことが判明したとあらためて説明している。
再発防止のため、購買業務に関する決裁権限や購買担当部署の業務フローの見直し、一連の購買プロセスのモニタリング強化、自社従業員への教育・周知などに取り組んでいることも強調した。
(藤原秀行)