近郊3拠点の業務再編で定温物流サービス強化狙う
鴻池運輸は3月7日、埼玉県越谷市で冷凍・冷蔵食品の保管・配送拠点となる新たな冷凍・冷蔵倉庫が2月16日に稼働を開始したと発表した。
新倉庫は既存の越谷定温流通センター内に立地する普通倉庫2棟を統合、冷凍・冷蔵倉庫に建て替えた。新倉庫開設を機に、近郊の定温流通センター3拠点の業務を顧客の業種・業態に応じて再編できるようにし、定温物流サービスを強化する。
越谷定温流通センター内の既存の冷凍・冷蔵倉庫1棟は自社倉庫、新設の冷凍・冷蔵倉庫は賃借倉庫となる。近郊の2拠点は関東定温流通センター(埼玉県北葛飾郡)、浦和定温流通センター(さいたま市)。
今回の新冷凍・冷蔵倉庫の開設は、冷凍やチルド加工食品の需要拡大に対応するのが狙い。新倉庫は主に市販の冷凍・冷蔵食品を取り扱う。
近郊3拠点の業務再編は、各拠点の担う役割・機能を顧客の業種や業態、ニーズに最適化するとともに、各拠点の運営効率化を目的として、
①越谷定温流通センター:市販の冷凍・冷蔵食品の保管・配送
②関東定温流通センター:共同配送
③浦和定温流通センター:チルド飲料および外食向け食材の保管・配送業務
――にそれぞれ再編・集約する。鴻池運輸が進める「中期経営計画」(2023年3月期~25年3月期)の「収益力の向上」に向けた具現化の1つと位置付けている。
■越谷定温流通センター新倉庫の概要と特徴
■越谷定温流通センター新倉庫外観
(藤原秀行)※いずれも鴻池運輸提供