無線通信機器を4月発売、地下の閉塞空間でも飛行可能に
ドローン(小型無人機)の飛行管理システム開発などを手掛けるスタートアップ企業のブルーイノベーションは3月11日、屋内の狭小空間向け点検作業専用ドローン「ELIOS(エリオス)」を製造しているスイスのフライアビリティー社と業務提携したと発表した。
球体のかごに囲まれているエリオス(ブルーイノベーション提供)
日本でボイラーやタンク、工場の高所などの点検にエリオスを投入、ユーザーの好評を博してきた。エリオスを下水道など地下の閉塞空間でも安定して飛ばすことを可能にする無線通信機器「レンジ・エクステンダー」を4月に発売予定。エリオスで点検可能な領域を拡大し、需要を取り込みたい考え。
エリオスは4基のプロペラを持ち、高性能カメラなどを搭載。機体の周りを直径40センチメートルで円形のかごが取り囲んだユニークな形態が大きな特徴だ。工場や設備の内部などGPSが使えない箇所でも安定した飛行ができることなどを強みとし、世界50以上の国・地域で展開している。
(藤原秀行)