西鉄の国際物流事業、関東エリアで新たなロジスティクスセンター開設へ

西鉄の国際物流事業、関東エリアで新たなロジスティクスセンター開設へ

新中計公表、25年度末に世界35カ国・地域の135都市に展開拡大目指す

西日本鉄道は3月23日、2023~25年度の3年間を対象とする第16次中期経営計画を策定したと発表した。

テーマを「サステナブルな成長への挑戦~Challenge for sustainable growth~」と設定。持続可能な公共交通事業の構築、福ビル街区建替プロジェクトの完遂、ノウハウを活用した固定資産に頼らない事業モデルの基盤構築、新領域事業への挑戦、多様な人財を確保するための賃金を含めた労働条件の見直しなどに取り組む方向性を示した。

成長領域の1つに位置付けている国際物流事業に関しては、「新たな稼ぐ力の創出」として、フォワーディング事業の拡大、九州での事業強化、ロジスティクスセンターの拡大を列挙。

具体策として、フォワーディングで専門性の高い危険品、食料品、医薬品・医療機器の分野を強化するほか、「福岡ロジスティクスセンター」を活用した九州内の輸送サービス充実、半導体産業集積が進む熊本地区での事業拡大などを盛り込んだ。

併せて、事業基盤強化に向け、新拠点「関東ロジスティクスセンター」を設立し、関東エリアでロジスティクスサービスの伸長を図るほか、海外で2025年度末を目標に世界35カ国・地域、135都市に展開を広げていくことを打ち出した。

経営目標としては、最終の25年度に連結ベースの営業収益(売上高に相当)を22年度見込みの4975億円から5000億円、営業利益を220億円(22年度見込み240億円)などを掲示している。

(藤原秀行)

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