産業ファンド投資法人、神奈川・厚木の物流施設を売却へ

産業ファンド投資法人、神奈川・厚木の物流施設を売却へ

07年に取得、譲渡額25億6000万円

Jリートの産業ファンド投資法人の資産運用を手掛ける三菱商事・ユービーエス・リアルティは3月13日、ポートフォリオに組み入れている物流施設のうち、神奈川県厚木市の「IIF厚木ロジスティクスセンター」を売却すると発表した。

国内事業会社が組成する特定目的会社(SPC)に、不動産信託受益権を今年3月と8月の2回に分けて総額25億6000万円で譲渡する。譲渡先の詳細については、相手の同意が得られていないことを理由に開示していない。

同社は譲渡の理由に関し、対象となるセンターの今年1月末時点の償却後NOI利回りが2・1%にとどまり、ポートフォリオ平均の4・8%を大きく下回っていると指摘。「賃料水準も市場の賃料と同等のために大幅な収益性改善が見込めないため、本譲渡でポートフォリオの収益性改善を図る」と説明している。譲渡を2回に分けることで、投資主へ譲渡益を2回に分けて還元する狙いがある。

同センターは2005年に完成し、地上4階建て、延べ床面積1万76平方メートル。産業ファンド投資法人は07年に取得した。富士ロジテック・ネクストが主要テナントに名を連ねている。


「IIF厚木ロジスティクスセンター」の外観(産業ファンド投資法人ホームページより引用)

(藤原秀行)

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