19年度内にもプラットフォームサービスとして提供予定
医薬品卸大手のメディパルホールディングスは3月12日、RFIDタグを活用した高精度な医薬品トレーサビリティーの実証実験を4月上旬より開始すると発表した。
希少疾病に対応した医薬品開発が進展する一方、こうしたアンメット・メディカル・ニーズの薬剤は有効性・安全性を確保するため厳しい品質維持が求められている。同社は厳格な温度管理が必要な医療用医薬品の流通をこれまでの医療機関から患者に拡大し、最適な品質管理の実現を通じて医療分野の安全と効率化に貢献していきたい考え。
実証実験では温度管理が可能なRFIDを用いて、同社が展開する物流センター「ALC」(エリア・ロジスティクス・センター)から外来患者への投薬直前および入院患者のベッドサイドに至る状況を追跡。リアルタイムでの温度管理や在庫状況、投与確認ができる仕組みの構築を目指す。
2019年秋ごろまでに有用性を評価し、19年度内をめどに温度管理が必要な医療用医薬品のプラットフォームサービス「METLOS-WiE」(メトロス・ウィー=Medical Temperature Logistics Solution Wise & Economy)として提供を開始する予定。
(鳥羽俊一)