国内4例目、eVTOL
国土交通省は3月29日、英国で「空飛ぶクルマ」の開発を手掛けるVertical Aerospace(ヴァーティカルエアロスペース)が、開発中の機体について、航空法に基づき、量産に不可欠な型式証明を同日付で申請したと発表した。
空飛ぶクルマとしての型式証明申請の受理は国内で4件目。今後、開発の進捗に合わせて航空機の安全性や環境適合性に関する審査を進める。
Vertical Aerospaceは、電動・垂直離着陸型の航空機(eVTOL)の開発を進めている。2021年には丸紅と業務提携している。
国内ではこれまでに、2020年10月に日本のSkyDrive (スカイドライブ)、21年10月に米穀のJoby Aviation(ジョビアビエーション)、22年2月にドイツのVolocopter(ボロコプター)がそれぞれ申請、国交省が受理し審査を進めている。
Vertical Aerospaceの機体概要
【機体概要】 VA1-100(VX4)
主翼に8つ(前部に4つ、後部に4つ)の電動推進ユニットを搭載したeVTOL機
機体諸元
機体寸法*1
全長:13メートル
全幅:15メートル
全高:4メートル
最大搭乗者数
パイロット:1名
乗客:4名
航続距離
約160キロメートル
巡航速度
約240キロメートル/時
※速度は試験中の機体の数値。今後変更する可能性がある。また、気象条件や搭乗者数などで変わる場合がある
(Vertical Aerospaceの確認を経た上で、国土交通省航空局で作成)
(国交省報道資料より引用・Vertical Aerospace提供)
(藤原秀行)