書類作成・送付代行、金額の翌月末一括入金で貸し倒れリスク削減
トラボックスは4月3日、求荷求車サービスで、成約案件の運賃などの請求書作成、発送業務や入金をトラボックスが代行する「おまかせ請求」サービスを同日始めると発表した。
運送業界はトラックドライバーの長時間労働規制が強化され、物流に混乱が生じる恐れがある「2024年問題」の影響で、効率的な輸送計画策定や正確な勤怠管理などを行う配車担当の工数が増える可能性がある。
また、東京商工リサーチによれば、2022年(1〜12月)の倒産件数は248件(前年比46.7%増、前年169件)で、2年連続で前年を上回っており、貸し倒れのリスクも年々高まっている。
トラボックスを利用する運送会社から、案件成約後の荷主側への請求・入金管理・取引先管理の業務工数を削減したいとの声や、入金遅延や貸し倒れなどのリスクの高まりからトラボックス経由の成約案件以外の請求内容も保証してほしいといった要望が多く寄せられているのに対応する。
新サービスは支払いサイトを統一し、請求金額を翌月末(30日サイト)に一括入金。入金管理工数削減と、安定したキャッシュフローを実現する。
荷主への請求金額はトラボックスが入金保証し、運送会社に一括入金。遅延や貸倒れのリスクを軽減するとともに、個別の入金対応や催促の工数を削減できると見込む。
トラボックスのサービスを使っている運送会社は新サービスを初期費用や月額費用は無料で利用できるが、別途手数料が必要。
(藤原秀行)※