脱炭素でエネルギー分野の需要増見込む、競争力強化へ専門性高める狙い
NIPPON EXPRESSホールディングス(HD)は4月17日、子会社の日本通運が運営している重量品建設事業の分社化に関する検討を開始したと発表した。検討完了の時期のめどは明らかにしていない。
同事業は数多くの特殊車両・機材を有し、 高い技術力・マネジメント力で、 重量物の運搬・架設 設置までを一貫して手掛けている。これまで国内外で様々な業界向けにインフラの整備を後押ししてきた。
従来の社会産業インフラに関する需要が継続する中、脱炭素化・クリーンエネルギーシフトの潮流が強まっているのに伴い、エネルギー分野の需要増加が見込まれ、 事業の成長余地が高い一方、 計画・施工の高い専門性や技術開発力がさらに求められるとみている。
建設業に関わる人材獲得競争も激しさを増しており、今後継続的に重量品建設事業を発展させるためには、当該領域に特化した専門会社を設立していくことが不可欠と判断した。
(藤原秀行)