CRE、京都・京田辺でトータル24万㎡超の大型物流施設開発プロジェクト着工

CRE、京都・京田辺でトータル24万㎡超の大型物流施設開発プロジェクト着工

2棟建設、同社の関西エリアで最大規模

シーアールイー(CRE)は4月17日、京都府京田辺市で大規模なマルチテナント型物流施設「ロジスクエア京田辺A」の開発に着手したと発表した。

地上4階建て、延床面積は15万5878㎡を計画しており、竣工は2025年2月を予定している。

今回のプロジェクトは、ロジスクエア京田辺Aの竣工後、「ロジスクエア京田辺B」の開発をスタートさせる。2棟合計の総延べ面積は約24万㎡超に上り、同社が関西エリアで手掛ける物流施設開発としては最大規模を見込む。


ロジスクエア京田辺Aのイメージ

京田辺エリアは人口集積地の大阪北摂エリアや京都都心部へのアクセスに強みを持ち、物流拠点立地として優位性を備えていることに着目。開発予定地は多くの工場・倉庫が立地する大住工業団地に隣接しており、都市計画道路3・3・18松井大住線(府道22号線)を経由して第二京阪道路と新名神高速道路の八幡京田辺JCT(八幡京田辺IC・京田辺松井IC)まで約3.5km、八幡東IC(上り)まで約3.5km、京奈和自動車道の田辺北IC まで約1km と、高速道路へのアクセスにも優れている。

2027年度に予定されている新名神高速道路の全線開通(八幡京田辺JCT~高槻JCT間・27年度予定、城陽JCT~大津JCT間・2024年度予定)により、神戸から名古屋までがつながり、新名神を軸とした新たな広域物流ネットワークが構築され、開発予定地の利便性がさらに向上すると期待している。

「ロジスクエア京田辺 A」は2、3階および4階へ大型車両が直接乗り入れ可能なランプウェイを設け、各階に両面トラックバースを採用。ランプウェイは上り専用と下り専用をそれぞれ2基ずつ、計4基設置するクアドラプルランプウェイ方式として、トラックバースは計224台の大型車が同時接車可能で、30台分のトラック待機場と合わせて、効率的な入出庫オペレーションを実現できるとみている。

外壁には金属断熱サンドイッチパネル、床荷重は 1.5t/㎡(2.5tフォークリフト対応可)、有効高さは1階から3階で6.0m、4階で 5.5m以上を確保する。テナント区画として、各階をワンフロアで利用する場合は両面バースにより約8700~1万300坪を平面で使用することが可能で、各階を4分割して最大16テナントの入居が可能な設計を採用している。

最小区画は約1819坪からと設定。将来対応としては、事務室の増設、庫内空調設備設置の際の配管ルートや室外機置場の確保など、入居テナントの将来ニーズにも一定の対応ができる仕様とし、様々な物流ニーズに対応し得る機能性・汎用性を持たせる。

アメニティとして、4階に売店などを併設した休憩室を3カ所設け、施設内のどこからでも利用しやすく、働く方々の就業環境の向上に寄与する計画を立てている。敷地内に共用棟を計画し、従業員やドライバー用の売店、カフェテリアを設け、将来はロジスクエア京田辺Bと共用利用する計画を立てている。

環境面では建物(共用棟)の構造を木造とすることでCO2を35t貯蔵することが可能となっている。カーボンニュートラルへ貢献できる施設計画を立てている。

エンバイオ C・エナジーが太陽光発電システムの導入を予定しており、屋根に設置する太陽光パネルで生み出した自然エネルギー由来の電力を自家消費する予定。

<ロジスクエア京田辺 プロジェクト全景 ※左側がロジスクエア京田辺A、右側がロジスクエア京田辺B>

<共用棟 完成イメージ>

■開発プロジェクト概要
施設名称 : ロジスクエア京田辺 A
所 在 地 : 京都府京田辺市大住門田、他
敷地面積 : 66,253.76 ㎡(20,041.76 坪)
用途地域 : 工業専用地域
主要用途 : 倉庫(倉庫業を営む倉庫)
構造規模 : 鉄筋コンクリート造一部鉄骨造 地上 4 階建て
延 ベ面 積 : 155,878.19 ㎡(47,153.15 坪)(予定)
着 工 : 2023 年 4 月 17 日
竣 工 : 2025 年 2 月 15 日(予定)
設計施工 : 株式会社錢高組

<ロジスクエア京田辺プロジェクト 全体配置図>

(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用

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