商船三井グループ、LNG燃料フェリー2番船「さんふらわあ むらさき」が就航

商船三井グループ、LNG燃料フェリー2番船「さんふらわあ むらさき」が就航

25年までに4隻を運航予定

商船三井は4月17日、同社が保有し、グループのフェリーさんふらわあが運航する日本初のLNG(液化天然ガス)燃料フェリー2隻のうち、2番船「さんふらわあ むらさき」が4月14日に就航したと発表した。

今年1月に就航した「さんふらわあ くれない」の姉妹船で、既存船「さんふらわあ こばると」の代替として、大阪南港さんふらわあターミナル(大阪府)と別府国際観光港(大分県)を結ぶ大阪~別府航路で運航する。


「さんふらわあ むらさき」

本船は既存船に比べて、貨物輸送と旅客輸送の両面で輸送力と利便性が向上。貨物輸送はトラックの積載台数を大幅に増やし、ドライバーズルームを拡充した。また、大浴場の面積を2倍にし、レストランの席数を1.5倍に拡大、3層吹き抜けのアトリウムをはじめとしたゆとりある開放的なパブリックスペースを設置するなど、「カジュアルクルーズコンセプト」を拡充した。


内装

本船はLNGと重油それぞれを燃料として使用できる高性能Dual Fuelエンジンを搭載し、環境に配慮した仕様を採用。LNG燃料を使用することで、CO2を約25%、硫黄酸化物(SOx)を100%、窒素酸化物(NOx)を約85%、それぞれ排出削減する効果が見込めると説明している。

フェリー事業は既に開示している通り、商船三井の100%子会社、商船三井フェリーとフェリーさんふらわあの事業統合を決定し、今年10月1日に新会社が営業を開始する予定。

LNG燃料フェリーは、フェリーさんふらわあの就航済2隻に加え、商船三井フェリーが大洗~苫小牧航路で既存船の代替として2025年に2隻を就航する。フェリー新会社で4隻を運航する計画。

(藤原秀行)※いずれも商船三井提供

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