輸出へフォワーディングサービス提供、地元空港も有効活用
ヤマト運輸とヤマトグローバルロジスティクスジャパン(YGL)は3月19日、青森県と連携し、同県の農林水産品を国内外でより多く流通させるために物流面のサポートを強化することで合意したと発表した。同日、新たな連携協定を締結した。
ヤマト運輸と県は2014年に連携協定を結び、「青森県総合流通プラットフォーム A! Premium」を展開。販路の拡大を図り、一定の成果を挙げたが、特産品の仕向け地増強など販路をさらに広げたいとのニーズが強いため、プラットフォームの内容を補強した新たな連携体制に移行。海外展開をより強力に後押ししていく構えだ。
海外向けの輸送として、従来の「国際クール宅急便」に加えてYGLがフォワーディングサービスを提供。中ロット以上の県産品を迅速に海外へ運べるようにする。
併せて、輸出に際して地元の青森空港を有効活用するほか、通関などの諸手続きも円滑に進められるよう支援する。
3者は今後について、県産品の輸出拡大につなげるため「海外のレストランなどへの販路拡大やアンテナショップでの青森フェア実施などを通じ、物流面のみならず商流の開拓についてもサポートを強化していく」と説明している。
新たなプラットフォームのスキーム(ヤマト運輸資料より引用)
連携協定締結式に臨んだ(左から)長尾裕ヤマト運輸社長、三村申吾青森県知事、梅津克彦ヤマトグローバルロジスティクスジャパン会長(ヤマト運輸提供)
(藤原秀行)