グローバルで生産計画改善、在庫最適化図る
パナソニックコネクト子会社で米業務効率化支援ソフトウェア大手BlueYonder(ブルーヨンダー)は5月4日、電子部品を手掛けるパナソニックインダストリーが、ブルーヨンダーの製品を採用し、計画機能をデジタル変革すると発表した。
パナソニックインダストリーは現在、ブルーヨンダーのSaaSベースの統合需要・供給計画ソリューションのインダストリークラウドへの実装を推進している。
パナソニックインダストリーは複数の企業体を集約して発足した経緯から、以前は事業部ごとに異なるSCMソリューションを各拠点や工場で使用していた。しかし、パナソニックグループの持ち株会社制への移行による事業再編に伴い、事業成長を加速させ、より持続可能な社会を実現するためには一体となった事業運営が必要となり、ブルーヨンダーの製品に着目した。
パナソニックインダストリーは今後、ブルーヨンダーのソリューションを活用することで、計画業務の運用ルールとプロセスをゼロから見直し、最適化して省力化・効率化を図ることが可能になるとみている。
併せて、PSI(生産・販売・在庫)管理を一元化し、販売計画・生産計画の精度向上、在庫最適化、ITシステムの統合による業務の標準化を図ることも目指す。
ブルーヨンダーの統合需要・供給計画ソリューションによって、パナソニックインダストリーはサプライチェーン計画プロセスをグローバルに部門・地域間を連携させて把握することが可能になると想定。顧客ニーズに応えるためのグローバルな目標の調整や、資材不足の状況下での計画策定における部門・地域間連携、AI・機械学習の活用などができると期待している。
正確で迅速なものづくり指示を行い、在庫切れを最小限に抑え、在庫回転率を最大化し、最終的に顧客体験を向上させられると見込む。
(藤原秀行)