220億円、ネットスーパーなどの協業は継続
楽天グループは5月12日、保有している西友ホールディングス(HD)の全株式を、米投資ファンドのKKRに売却すると発表した。
楽天は現在、西友HD株式の20%を所有している。売却で得る資金は主力のECや携帯電話などグループの事業基盤強化に充てる見通し。関係筋によると売却は5月末で、売却額は約220億円の予定。
楽天は西友とインターネットスーパーを共同展開するなど、協力関係にある。西友HD株式を全て手放した後も協業は継続する。
KKRと楽天は2021年、米ウォルマートから西友HD株式を取得、西友の店舗改修やスーパーの品揃え拡充などを後押ししてきた。KKRの西友HD株保有比率は85%に上昇。残る15%は引き続き、ウォルマートが所有する。
(藤原秀行)