イームズロボティクス、開発中のドローン機体で「レベル4」飛行可能な第⼀種型式認証を国交省に申請

イームズロボティクス、開発中のドローン機体で「レベル4」飛行可能な第⼀種型式認証を国交省に申請

佐川と連携の物流で実証に投入

イームズロボティクスは5月26日、開発中の新型ドローンに関し、政府が昨年12月に解禁した、有人地帯上空をドローンが補助者を置かずに目視外飛行する「レベル4」が可能になる「第⼀種型式認証」を国土交通省に申請したと発表した。

第⼀種型式認証は、「イームズ式E600-100型」(E600)で取得を目指す。同社は既に今年3月、レベル4以下の難度のシチュエーションで飛行が可能な「第⼆種型式認証」も「イームズ式E6150TC型」で申請しており、ペアで取得を達成したい考え。認証が取れれば機体の量産に道が開かれる。

E600は認証を受けられれば、物流ドローンの事業化を見越した本格的な物資輸送への利⽤が期待できるとみている。将来の本格的な社会実装に適応可能な高い安全性能の実現を目指して技術改良を継続しており、最大で5kgの物資輸送能力を有する。

イームズロボティクスは機体にカーボン素材を使⽤し、軽量かつ高い剛性を持つ構造、各種システムは安全性の向上を目指した設計をそれぞれ採用。⼈や⼈家の上空を、多少の天候変化に左右されることなく、安全に荷物を運搬することができるコンセプトを実現していきたい考え。

イームズロボティクスは佐川急便と組み、2025年のドローン物流実用化をサポートしている。E600はを使ったレベル4の飛行実証をに投入している。

▶E600の機体仕様(予定)
機体⼨法:全⻑約2m×全幅約2m×全高約0.7m
最大離陸重量:24.9kg
機体重量:19.9kg
積載量 :5.0kg
最大飛行速度:15m/s
対地高度:150m(最大)
最大飛行時間(最⼤積載重量時):20分

▶機体運用(予定)
運用目途:目視外・補助者なし貨物輸送


イームズ式E6150TC型


E6150TC型の運用イメージ(いずれもイームズロボティクス提供)

(藤原秀行)

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