ワコーパレット元代表が要求、会社側は反対
オリックスは6月22日、東京都内で定時株主総会を開催した。入江修二取締役兼専務執行役(事業投資本部長)の解任を求めた株主提案は賛成少数で否決された。会社側が提案した井上亮社長ら取締役11人選任の件は原案通り承認、可決された。
総会の招集通知によると、株主提案をしたのはオリックスが2019年に買収したパレットなど物流機器の販売・レンタル大手ワコーパレット(大阪市)の創業者で元代表取締役。
提案理由として、入江氏と約1年半、ワコーパレット代表取締役として共同で事業を遂行してきたが「入江氏は経営状況、現場状況、人員状況等を正確に把握することをせず、事業遂行において公正な経営判断をせず、改善することなく、漫然と業務に携わっていた」と批判。併せて、22年の定時株主総会時に、入江氏に事前質問したが不誠実な回答をしたことを理由に挙げている。
オリックスは「入江氏は株主の立場で同社の経営を指導しており、指摘は全く根拠のないもの」などと否定、提案に反対していた。
(藤原秀行)