EUとノルウェー、アイスランドが日本産食品の輸入規制撤廃

EUとノルウェー、アイスランドが日本産食品の輸入規制撤廃

福島原発事故受け放射性物資検査証明の提出など要求、今後は不要に

農林水産省は8月3日、EU(欧州連合)とノルウェー、アイスランドが日本産の食品に対して実施していた輸入規制を同日付で全て撤廃したと発表した。

EUと両国は、2011年3月に発生した東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、輸入規制を開始。福島や宮城、岩手など10県産の水産物や山菜、きのこなどの一部について、輸出事業者に放射性物質検査の証明を提出するよう求めていた。同日以降は、証明が不要となった。

この10県以外の産品についても、規制地域以外で採れたことを証明する書類を要求していたが、同様に撤廃した。輸入規制により、手続きに時間を要するなど日本の輸出事業者らに不利な状況となっていたが、今後は欧州で日本産食品の需要が増えることが期待されている。

(藤原秀行)

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