大会組織委と東京都が開催期間中の混雑回避策
2020年東京オリンピック・パラリンピック組織委員会と東京都は3月27日、大会期間中の交通渋滞緩和策などを関係者が協議する「輸送連絡調整会議」の第7回会合で、大会の競技が行われる際、混雑回避のため会場のごく近くにある道路で車両通行止めなどの措置を講じる案を提示した。
対策は「広域」「会場周辺」「会場直近」の3段階でそれぞれ実施。まず「広域」は幹線道路上の歩道橋に迂回を促す横断幕を掲げたり、交通情報板を通じて情報発信したりすることで都心への車両流入を抑制することを打ち出している。
「会場周辺」は競技会場や周辺の輸送関連施設を取り囲む2車線以上の道路を迂回道路に設定。その内側にトラフィックペリメーター(境界)を設け、案内看板の設置や交通誘導員の配置などを通じてより内部を通ろうとする車両の進入を抑える。
「会場直近」は、非常に近接した道路で車両通行禁止や信号の調整、パーキングメーター休止などを状況に応じて行うことを記した。今後は自治体や警察などとも連携し、今年夏をめどに会場ごとの具体的な対策内容を取りまとめる予定。
(藤原秀行)
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