武蔵精密工業、ニデックドライブテクノロジーの無人搬送台車事業を取得

武蔵精密工業、ニデックドライブテクノロジーの無人搬送台車事業を取得

AMR集中管理システムの成長図る

ホンダ系自動車部品メーカーの武蔵精密工業は8月7日、ニデック(旧日東電産)子会社で減速機やプレス機などを手掛けるニデックドライブテクノロジー(旧日本電産シンポ)から無人搬送台車の製造販売事業を取得すると発表した。具体的な取得額は開示していない。

武蔵精密工業はインダストリー、エネルギーソリューション、ウエルビーイングの各領域で事業を展開。このうち、インダストリー領域で進めているAI事業は、AIを活用した物流の自動化をターゲットの1つに据えている。

具体的には、パートナーのイスラエル企業SIXAIとの協業により自律走行搬送ロボット(AMR)や、AIを駆使してAMRのナビゲート、人の動き、パレットの枚数などをリアルタイムで一元管理する集中管理システム「MAESTRO(マエストロ)」の開発・販売に注力している。

ニデックドライブテクノロジーの無人搬送台車事業は、これまで培ってきた高いブランド力や無人搬送台車「S-CART」の幅広いラインアップ、原価低減力、制御開発、豊富な顧客基盤を強みとしている。今回の事業譲受を通じて双方のテクノロジーと強みを組み合わせ、AI事業の成長を加速させていきたい考え。


ニデックドライブテクノロジーの無人搬送台車「S-CART」(出典:ニデックドライブテクノロジー ホームページ)

(藤原秀行)※武蔵精密工業提供

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