東京建物の関西初物流施設が京都・伏見で竣工、西濃運輸専用に

東京建物の関西初物流施設が京都・伏見で竣工、西濃運輸専用に

2.6万㎡、「ロジ・トランス機能」展開へ

東京建物は8月17日、京都市伏見区で新たな物流施設「T-LOGI(ティーロジ)京都伏見」が 7月21日に竣工したと発表した。

同社の物流施設が関西で完成したのは初めて。西濃運輸が専用施設として利用し、「京都支店」の営業を始める予定。

ボックスタイプで地上4階建て、延床面積は2万5576㎡。


「T-LOGI京都伏見」の外観イメージパース

第二京阪道路の伏見IC まで約1.5kmのエリアに位置し、国道1号を使えば京都駅まで約 8.5km。第二京阪道路の巨椋池ICまで約4.9km、名神高速道路の京都南ICまで 3.7kmで、大阪中心部をはじめとする関西一円を輸配送エリアにできるとみている。

周辺には工場や倉庫などが集積し、24時間稼働を前提としたオペレーションが可能。伏見区は京都市内で最も人口の多い行政区で、大規模な住宅地が広がる向日市・長岡京市などにも近接しており、雇用確保の面でも強みを持つ。

物流施設としては貴重な京都市内の物件とアピール。関西一円への配送ニーズに加え、京都府中心部への多頻度近距離配送のニーズが見込まれるため、1階の両面にバースを設けることで、トラックの頻繁な入出庫に対応し、敷地内の周回性を確保している。

西濃運輸は重点戦略で「特積みのセイノー」から「ロジのセイノー」への進化を図る方針を表明。トラックターミナルに物流倉庫を併設する「ロジ・トランス機能」の全国展開を進めている。

同社は現在の京都支店を「T-LOGI京都伏見」に移し、ロジ・トランス機能を持つ拠点とすることで、保管から全国配送までの一貫したサービス提供を担えるようにする計画。庫内は空調を完備し、従業員が働きやすい環境整備に努める。

トラックターミナルはプラットフォームの面積が現在の京都支店の約4倍に拡大する。

更衣室、パウダールーム、娯楽室、仮眠室、バス・シャワールーム、洗濯コーナーなどの設備も追加で設け、ターミナル拠点として快適な就業空間の提供を図る。


位置図(いずれも東京建物提供)

【物件概要】
竣工: 2023年7月21日
所在地:京都府京都市伏見区横大路菅本2-3外(地番)
交通:
第二京阪道路「伏見」IC約1.5km、「巨椋池」IC約4.9km
名神高速道路「京都南」IC約3.7㎞
京都市バス「洛水高校前」バス停徒歩約6分
敷地面積:約11,429㎡(約3,457坪)※仮換地地積
延床面積:約25,576㎡(約7,737坪)
規模:地上4階
形状:4層ボックス(1F両面バース)
設計・施工:東亜建設工業株式会社
構造:RC/S造
耐震区分:新耐震

【倉庫仕様】
プラットフォーム:1 階 高床式1.0m
梁下有効天井高:各階5.5m
柱スパン:10.2m(W)×13.6m(D) ※8t車10.2m(W)×10.2m(D)
床荷重:1階2.0t/㎡、 2~4階1.5t/㎡
ドックレベラー:1階8基
バース数:18 台(40ft) 26台(8t車)
駐車場:普通車計64台

(藤原秀行)

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