「食べチョク」、ALPS処理水放出受け漁業者向けサポートを開始

「食べチョク」、ALPS処理水放出受け漁業者向けサポートを開始

福島県対象に優先審査や販促支援、影響出た場合の早期入金も

産直通販サイト「食べチョク」を運営するビビッドガーデンは8月25日、福島第一原子力発電所からの「ALPS処理水」放出が8月24日に始まったのを受け、漁業関係者からは風評被害について懸念の声が上がっているのに対応し、サポートを開始すると発表した。

生産者と消費者の間で持続的な関係を構築できるよう、福島県の漁業者に対しての優先審査・出品サポート、売り上げに影響が出た生産者への早期入金、消費者向けアンケート調査をそれぞれ実施する。

中国が日本の水産物の輸入全面停止に踏み切るるなど、他地域でも影響が出る可能性があることに配慮。今後も状況に応じ、対策を取っていく考えだ。


(ビビッドガーデン提供)

支援内容
(1) 優先審査や販促サポート
食べチョクへの登録を希望する福島県の漁業者に対し、優先的に審査対応を実施。最短1日で出品可能になると見込む。また、登録後の生産者ページの作成や出品に関しても、希望があれば食べチョクスタッフが伴走し、スムーズに販売が開始できるよう支援する。

(2) 売り上げ影響が出た生産者への早期入金
今回の影響で売り上げが2割以上減少した生産者を対象として、売り上げを早期に入金する。生産者への売り上げ振り込みは通常翌月20日支払いとしているが、1週間ほど早い入金を案内する。

(3) 消費者向け調査の実施
消費者に安心してサービスを利用してもらえるようにするため、アンケート調査を実施。本件に対しての認識やどのような情報を求めているかなど意見を集め、結果を基にサービス改善を図る。

(藤原秀行)

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