冷凍冷蔵の共同配送など展開、EC化への対応拡充
関通は8月31日、九州を基盤として全国の食品流通に特化した運輸・倉庫業を手掛ける三友通商(福岡県筑紫野市)と、「食品向けワンストップ物流サービス」で協業を開始したと発表した。
食品、飲料、酒類は市場規模では最大規模になっている半面、EC化率は3.77%と低く、今後大きな成長が見込まれるため、両社が協力して取り組み、物流ニーズを取り込んでいきたい考え。
関通には冷凍冷蔵の物流サービスに関する問い合わせが多く寄せられており、冷凍冷蔵倉庫はほぼ満床になるなど引き合いが盛んという。現在の冷凍冷蔵の輸送は選択肢が少なく、運賃においても高騰している点に着目した。
冷凍冷蔵の輸送インフラや冷凍冷蔵倉庫を抱える三友通商と、庫内オペレーションのノウハウやWMS(倉庫管理システム)などシステム開発・運営を強みとする関通が組むことで、三友通商は既存顧客のeコマース事業拡大への対応を強化し、関通は冷凍冷蔵の共同配送網構築を図るなど、双方の顧客にメリットをもたらすことができると想定している。
両社が連携することで、今後の食品、飲料、酒類の市場規模拡大とEC化率向上へ迅速に対応していけるようになると期待している。
(藤原秀行)※いずれも関通提供