enstemが腕時計型端末で運転手の健康・労務管理、道銀と提携し物流事業者らへ提供

enstemが腕時計型端末で運転手の健康・労務管理、道銀と提携し物流事業者らへ提供

脈拍や血圧などリアルタイムでモニタリング、異常を早期検知

生体データ分析などを手掛けるenstem(東京都中央区日本橋小網町)は9月8日、スマートウオッチ(腕時計型端末)を活用したドライバーの健康・労務管理システムを提供するため、北海道銀行と業務提携契約を締結したと発表した。

道銀を通じて北海道内の物流事業者やバス、タクシー事業者らに対してソリューションの利用を呼び掛ける。2024年度中に100社の顧客獲得を目指す。

トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」など、ドライバーの労働環境改善が求められているのに対応する。


(enstem提供)

システムはドライバーがスマートウォッチを装着することで、脈拍や血圧などの生体情報をリアルタイムでモニタリングし、AIを活用して「ヒヤリ・ハット事例」などを早期に検知できるのが特徴。緊急時には管理者とドライバーへ直ちに通知を送信、危険な状況を回避する。

端末からは運転の始終時間や運転手の位置情報、走行経路などのデータも収集することが可能。業務日報の簡素な作成が可能になる上、運転中に危険を感じた場所を特定、情報を事故防止や効率的な運行管理に役立てられると見込む。既に道内の根室交通など複数の企業が導入しているという。

(藤原秀行)

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