梱包材などの使用を極力抑制、SDGsに配慮
SHKライングループは9月8日、グループの物流事業会社マリネックス(大阪市)が昨年に取り扱いを始めたSDGs対応の日中間小口混載輸送サービス「3E-Express」の利用が伸びていると発表した。
東証プライム上場企業や物流受託会社からの問い合わせが今年に入って急増しているという。SHKライングループは温室効果ガスについて、世界の中央銀行や金融監督当局で構成する金融安定理事会(FSB)が設立したTCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)が他社による間接的排出分「Scope3」を含むサプライチェーン排出量の開示を推奨していることが背景にあるとの見方を示した。
サービスの3Eは航空便にも劣らないリードタイムかつ低コストで届ける経済性(Economy)、定温定湿のフェリーの輸送環境を利用して梱包材などの使用を極力抑えるSDGs対応(Ecology)、RORO荷役作業による低振動・低衝撃の優しい環境(Environment)の頭文字を取っている。
基本輸送工程は横浜指定倉庫~横須賀港(横持ち)~東京九州フェリー(TQF)~新門司港 ~下関港(横持ち)~蘇州下関フェリー(SSF)~中国太倉港、または下関港~関釜フェリー~釜山~(トランシップ)~中国青島港または大連港 往復運航となっている。
基本輸送行程5日間の小口混載サービスを、パッケージ料金(横浜発で1RT当り3万円~、中国発で同2500人民元~)で往路復路ともに週2~3便の頻度で提供している。
(藤原秀行)※SHKライングループ提供