商船三井と英シェルグループ、海運セクターの脱炭素化推進へ覚書締結

商船三井と英シェルグループ、海運セクターの脱炭素化推進へ覚書締結

商船三井は9月8日、英シェルグループのShell Marine Products Singapore(シェル・マリン・プロダクツ・シンガポール)と、海運業界を取り巻く環境意識の高まりへ迅速に対応するため、両社で船舶の温室効果ガス排出削減に向けて協業することで合意、覚書を締結したと発表した。

双方が持つ燃料サプライヤーや海運会社としての知見を活用し、クリーンな船舶燃料の利用を推進する。


署名式に臨んだ商船三井の高橋和弘執行役員とShell Marine President, Ms. Melissa Williams(プレスリリースより引用)

商船三井グループは環境戦略を経営計画「BLUE ACTION 2035」の重点戦略の一つに位置付け、日本の外航海運業界で初めて2050年までに温室効果ガス排出ネットゼロを達成する目標を掲げている。

Shell Marineとの共同研究の一環として、バイオ燃料やe-fuelといったクリーンな船舶燃料利用の実現可能性を検証する。協力関係を通じて、両社はともにそれぞれの業界およびステークホルダーを巻き込み、両社の知見も織り交ぜながら環境規制の導入動向を注視しつつ、脱炭素に向けた戦略的な取り組みやカーボンマーケット市場におけるクリーン船舶燃料の有効性の検証などを進める予定。

(藤原秀行)

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