アイオイシステム、電子ペーパー世界最大手の台湾E Inkと連携し「スマート設備点検システム」発売へ

アイオイシステム、電子ペーパー世界最大手の台湾E Inkと連携し「スマート設備点検システム」発売へ

24年4月、現場のDX化促進

TOPPANホールディングス傘下でデジタルピッキングシステムの世界トップシェアを持つアイオイ・システムは10月11日、電子ペーパー分野のパイオニアで世界最大手の台湾E Ink Holdings(イーインク・ホールディングス)と協業し、世界初のA4サイズ・フレキシブルカラー電子ペーパーを搭載したデジタルペーパーとアイオイ製のバッテリーレスで近距離無線通信(NFC)対応の「見えるRFID」Smart Tagを連携させた「スマート設備点検システム」を2024年4月、法人向けに発売すると発表した。

新製品はデジタルペーパーの開発を専業としているE Inkの100%子会社Linfiny Japan(リンフィニージャパン)とアイオイが共同で開発に取り組んでいる。


デジタルペーパー・Smart Tag

「スマート設備点検システム」で用いるデジタルペーパーは、電子ペーパー上でカラー表示が可能となり、現場の多様なドキュメントを電子化し取り扱えるのが特徴。

従来は紙で出していた「指示ビラ」「指図書」「点検フォーマット」などを電子ドキュメントで現場のデジタルペーパーに一斉配布するととともに、デジタルペーパーで点検結果を入力し、上位システムに配信するなど、紙を使っていた業務をデジタルペーパーに変えるだけでDX化を促進できる見込み。

Smart Tagはデジタルペーパーに入力した点検結果をSmart Tag内蔵のメモリに記録、表示させることで点検した設備の状態の「見える化」も実現する。サーバー連携ソフトウェアDCSS (Digital Paper Control Server Software)によりクラウドとオンプレミスの両方に対応可能。

デジタルペーパーは世界で初めて、4096色のフレキシブルカラー電子ペーパーディスプレイを採用。A4サイズ紙の文書と同じレイアウトで表示、読み書きすることができる。

Smart Tagは2.9型電子ペーパーを搭載し、バッテリーレスでデータの読み書きが可能。書換回数100万回を保証している。

(藤原秀行)※いずれもアイオイシステム提供

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