安全操業達成を後押し
商船三井は10月11日、グループのMOLマリン&エンジニアリングと、日本で初めて洋上風力発電設備支援船(Self-Elevating Platform船、SEP船)や保守作業支援船(Service Operation Vessel、SOV)の乗組員に対するダイナミック ポジショニング(DP)システム(自動船位保持装置)の操船・運用訓練サービスを開始すると発表した。
2024年中にプログラムの完成とMOL DPトレーニングセンターでの開講を目指す。今回の取り組みは経済産業省資源エネルギー庁の「洋上風力発電人材育成事業費補助金助成事業」に採択された。
SEP船(写真提供Seajacks Japan)
SOV
本訓練は商船三井グループの船員に加えて、国内外の受講希望者にも広く開放。DPシステム訓練施設は日本ではまだ数が少ないため、商船三井グループは新サービスを展開して2020年代後半に本格稼働が見込まれる日本の浮体式洋上風力発電事業に不可欠な各種作業船の安全運航・安全操業の実現に寄与することを目指す。
MOL DPトレーニングセンターのシミュレータ
商船三井とMOLMECが運用しているDPシミュレータは、既に海底ケーブル敷設船(Cable Laying Vessel)、アンカー作業タグ補給支援船(Anchor Handling Tug Supply Vessel)の訓練を準備しており、SEP船およびSOV訓練など新たに3つの操船・運用訓練を加え、実務に即した訓練カリキュラムを提供可能にする。
海底ケーブル敷設船Cable Laying Vessel(写真提供KDDIケーブルシップ)
アンカー作業タグ補給支援船Anchor Handling Tug Supply Vessel
【商船三井グループが現在取り組むDP訓練コース】
コース名 | 開講時期 | 補足 |
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1. DP操船基本コース 2. DP操船応用コース 3. DP乗船履歴短縮コース 4. DPオペレーター資格更新に必要な履歴短縮コース 5. DPの船上保守コース 6. DP資格証明更新コース |
2022年6月 |
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7. 電力ケーブル敷設訓練コース 8. アンカーハンドリング船訓練コース |
2024年3月 |
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9. DPシステム搭載のSEP船の乗組員のためのDP操船・運用(スタビリティ計算等)の訓練事業 10.DPシステム搭載のSOV船の乗組員のためのDP操船・運用の訓練事業 11.洋上風力作業で必要とされるアンカーハンドラー船などのマニュアル操船の訓練事業 |
2024年中 |
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(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用