製油所からの排出分対象、脱炭素貢献目指す
商船三井とコスモ石油は10月27日、CO2を回収し地中などに貯留する「CCS」のバリューチェーン構築に向け、海上輸送などの調査・検討に関する覚書を締結したと発表した。
CCSは低・脱炭素社会を実現する有効な手段の1つとして期待が高まっている。両社はコスモ石油が運営する製油所から出るCO2を対象に、CCSの実現を目指して連携、脱炭素化への貢献を目指す。
具体的には、排出源から日本国内外の貯留候補地までの距離と想定される輸送数量などに適した液化CO2船の仕様概要、海上輸送コストなどを検討。その結果を踏まえ、CO2の分離・回収、海上輸送、再利用プロジェクトでどのような協働ができるかを詰めていく予定。
(藤原秀行)