少量貨物でも対応可能、航空輸送と同等のリードタイム確保
日通NECロジスティクスは10月30日、グループのNippon Express NEC Logistics Singapore、Nippon Express NEC Logistics (Thailand) の両社が、半導体・電子部品に特化したシンガポール発タイ向けのクロスボーダートラック輸送サービスを開始したと発表した。
シンガポールは半導体・電子部品産業から東南アジアでの物流ハブ拠点として重要視されており、東南アジアで在庫集約運用を行うには、生産地への最適なリードタイムとコスト、かつ安定的な輸送の実現が不可欠。
一方、生産拠点が集積するタイへの輸送は少量貨物の場合、航空・海上といった輸送モードが大勢を占めており、トラック輸送の場合はコンテナをチャーターするのが一般的だった。そうした環境を踏まえ、コンテナ1本に満たない少量の貨物でも利用できる混載トラックサービスの提供に踏み切った。
発地側はNECLシンガポール、着地側はNECLタイと半導体・電子部品の取り扱いに慣れたNECLグループ一気通貫で対応。コスト面では航空輸送より安く、リードタイム面では航空輸送と同等および海上輸送より早いという。
CO2排出量も削減し、気候変動問題にも対応できるようにする。
サービスのイメージ(日通NECロジスティクス提供)
(藤原秀行)