空間情報の効率的活用後押し、インフラなどの再現促進
自動運転用の3次元地図開発を手掛けるマップフォー(MAP Ⅳ、名古屋市)と屋内空間専用の産業用小型ドローン「IBIS(アイビス)」の開発を担うLiberaware(リベラウェア、千葉市)は11月13日、老朽化が進むインフラやプラント設備のデジタルツイン(仮想空間での再現)構築とデータ活用のためのサービス提供に向け、10月3日付で業務提携を始めたと発表した。
マップフォーは自動運転分野での要素技術研究を基にインフラ保全、測量、製造業など幅広い業界で空間情報の活用に関する実証実験を重ね、3次元データ収集・データ作成の効率性と精度を向上してきた。
提携を通じてこれまで蓄積してきた知見を生かし、自動運転分野だけでなく、社会インフラやプラント設備の保全など、各産業のデジタルツイン構築の効率性を高める。リベラウェアのドローンを活用したデータ収集も検討する。
3次元データの取得技術は、さまざまな分野で活用が期待されている。マップフォーは「あらゆる産業に不可欠な空間知能を追求する。」をミッションに掲げ、ユーザーの空間情報の取得・活用を推進する考え。
業務提携のイメージ
リベラウェアが開発した国産の狭小空間点検ドローン「IBIS」。機体は直径20cm、重量243gと小型で、一般的なドローンでは困難な屋内・狭小空間でも飛行できる
◇サイズ :199×194×58mm
◇重 量 :243g(バッテリ込み)
◇装備類 :超高感度カメラ、LED照明、防塵用モーター、独自設計のプロペラ 他
(藤原秀行)※いずれも両社提供