業務効率化推進、民営化の礎構築に腐心
商船三井の元社長で、日本郵政公社の初代総裁に就任した生田正治(いくた・まさはる)氏が11月13日、老衰のため死去した。88歳だった。葬儀・告別式は近親者で済ませた。
1957年に慶応大学経済学部を卒業後、三井船舶(現商船三井)に入社、94年に社長。大阪商船三井船舶とナビックスラインが99年に合併して誕生した商船三井の初代社長となった。2000年に会長。経済同友会の副代表幹事も務めた。
郵政民営化を推進する当時の小泉純一郎首相から強く要請され、2003年に日本郵政公社の初代総裁を引き受け、民間企業の手法を基にした業務効率化を推し進めるなど、民営化の礎を築くことに腐心した。07年に任期満了で退任した。
(藤原秀行)