提携先のRENATUS製、24年4月以降に実運用開始予定
イー・ロジットは11月21日、埼玉県草加市の物流拠点「埼玉草加フルフィルメントセンター」で今年12月から2024年1月にかけて、RENATUS ROBOTICS製自動倉庫システム「RENATUS(レナトス)」の導入をスタートすると発表した。同社の物流拠点への導入は初めて。
※RENATUS ROBOTICS様の要請により画像削除致しました。
(イー・ロジット提供)
イー・ロジットは今年5月、物流領域のDXに取り組む東京大学発のスタートアップTRUST SMITHグループで「RENATUS」を手掛ける米国のベンチャーRENATUS ROBOTICSと資本提携し、RENATUSが100万ドル(約1.4億円)をイー・ロジットから調達したと公表。今年8月には業務提携契約も締結したと開示していた。
「RENATUS」の導入は提携の一環で、約200坪程度を占め、約3500間口を備える予定。天井高は5.5mで、庫内の空間利用効率を最大限高められると見込む。
製造・据付工事は12月から2024年1月ごろにかけて進め、テスト運用は24年1~3月ごろに予定。その後、24年4月以降に実運用を開始する。
ロボットが商品の入ったコンテナを取りに行き、ピッキング作業者の元へ運ぶ「GTP方式」による管理でピッキングの負荷を軽減。ピッキングステーション1カ所当たり最大500行/hのピック速度を計画している。従来の自動倉庫と比較すると必要な作業員数を半分にまで減らせるという。
今後は別拠点への展開も予定しているほか、他のEC・物流企業への外販も検討する。
(藤原秀行)