省人化・効率化図る
三井海洋開発とTerra Drone(テラドローン)は11月21日、FPSO(Floating Production, Storage and Offloading system、浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備)の検査を担うドローンの技術開発で連携すると発表した。覚書を11月7日付で締結した。
FPSOと検査ドローンのイメージ(両社提供)
三井海洋開発が運営するFPSOは、20年を超える長期間にわたり安定した原油・ガス生産を継続するため、日常的な保守点検・検査で健全性を担保することが不可欠。構造物の高所や閉鎖空間における人力での検査作業は、労働安全環境上の懸念事項で、検査の長期化とともに業界全体の共通課題になっている。
課題解決のため、三井海洋開発が有するFPSOの設計・操業に関する知見と、テラドローンが持つ特許取得済みの自社製Terra UT Drone(非破壊検査向けの超音波探傷機能を搭載したドローン)を用いた検査技術の開発・サービス提供の実績を組み合わせることにした。
今後、検査作業における安全性の向上・省人化・効率化を実現するドローン技術を早期に実用化することを目指す。
(藤原秀行)