三菱造船と名村造船所、LPG&重油の二元燃料に対応の大型運搬船で技術提携契約

三菱造船と名村造船所、LPG&重油の二元燃料に対応の大型運搬船で技術提携契約

商船三井グループから受注案件に着手

三菱造船は8月5日、LPG(液化石油ガス)と重油の二元燃料に対応可能で、LPGに加えてアンモニアも運搬できる大型船に関する技術提携契約を、名村造船所(大阪市西区)との間で締結したと発表した。

同造船所は今回の提携を基に、商船三井グループから受注した大型LPG・アンモニア運搬船の建造に着手する。

三菱造船は大型LPG運搬船や中型LPG・アンモニア運搬船について、これまで80隻以上の建造・引き渡しを行ってきた知見を生かし、船型を新たに開発。

積載貨物タンクは従来の8万3000立方メートルから8万7000立方メートルへ大型化して経済性を向上するとともに、船型の改良による燃費改善も実現。また、これまでに培ったガスハンドリング技術を活用し、運搬貨物としてのLPGを船舶の推進燃料としても使用可能な新システムを採用、燃料としてのLPGは貨物タンク内に確保することでLPG基地における荷役時の柔軟性も確保する。

さらに、燃焼時にCO2を排出しないアンモニアの大型輸送に対する将来的な需要増も視野に、アンモニア積載可能な船型としては現時点で最大規模の仕様となっている。


(画像はプレスリリースより引用)

(ロジビズ・オンライン編集部)

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