ダイフク、40mクラスの最新高層自動倉庫クレーン評価可能な研究棟を新設

ダイフク、40mクラスの最新高層自動倉庫クレーン評価可能な研究棟を新設

海外の需要高まり受け、24年中の販売開始目指す

ダイフクは12月19日、マザー工場の滋賀事業所(滋賀県日野町)内で約14億円を投じて新設した第二高層棟で、最新の高速・高層自動倉庫クレーンの走行実験を開始したと発表した。

同社で倉庫内物流のマテハン設備を手掛ける「イントラロジスティクス事業部門」は2006年、滋賀事業所内に高層研究棟を設置。高さ30mクラスの高層自動倉庫クレーンの各種実験・開発に取り組んできた。さらに高さ40mクラスの最新高層クレーンの評価も行えるようにするため、第二高層棟を新設した。


滋賀事業所内で竣工した第二高層棟(ダイフク提供)

近年、製造業や流通業で活用される高層自動倉庫の保管能力は、日本国内では数万パレットが一般的だが、海外では欧米やアジアを中心に、数万~十数万パレットの高層自動倉庫が数多く稼働しており、市場ニーズが高まっているという。

今後、第二高層棟は海外市場の製品競争力強化に向け、最新高層クレーンの評価を実施。開発を加速させ、2024年中の販売開始を目指す。

開発に際しては、軽量化や待機電力の削減、高効率部品の使用など、消費電力の削減による環境負荷低減にも取り組む。

第二高層棟の概要

所在地 滋賀県蒲生郡日野町中在寺1225(株式会社ダイフク 滋賀事業所内)
建物面積 約1,300㎡(全長約83m、幅約15.5m、高さ約52m)
投資金額 約14億円
稼働開始時期 2023年11月

(藤原秀行)

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