食品物流の北王流通、「2024年問題」控え正社員への賞与・報酬を年4回支給へ

食品物流の北王流通、「2024年問題」控え正社員への賞与・報酬を年4回支給へ

業務の評価項目も見直し意識改革徹底、業績向上狙う

食品物流を手掛ける北王流通(東京都北区王子)は12月21日、今年11月に正社員向けの新たな賞与制度を本格的に開始したと発表した。

トラックドライバーの長時間労働規制が強化される「2024年問題」を控えているほか、産業界の春闘で賃上げが続く中、支給総額が増えるよう賞与・報酬を年4回支給することで、従業員の不安解消と業績向上、業務に対する意識の改革徹底を図るのが狙い。

同社は22年、まずドライバー職を対象に、新たな賞与・報酬制度を先行して導入。支給回数を増やす前段として業務の評価項目・仕組みを見直し、従来の賞与制度の大枠は維持しながら、どの程度業績に貢献したかの評価の度合いが高ければ支給額を増やすことを新たに取り入れている。

同社は新制度を採用し、賞与・報酬の支給を年4回に増やすことで、社員がそれぞれ自身の業務への取り組みを振り返る機会を創出し、同社や物流業界が抱える課題をどのように解決していくか考えるよう促せると見込んでいる。

賞与・報酬を定期的に得られる環境を整備することで、社員の生活に対する不安を減らしたいとの思惑もある。

(藤原秀行)

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