【現地取材・動画】東京・新宿郵便局、年賀状配達準備の最盛期迎える

【現地取材・動画】東京・新宿郵便局、年賀状配達準備の最盛期迎える

年末の風物詩、日本郵便が仕分け作業など現場公開

日本郵便は12月28日、東京都新宿区西新宿の「新宿郵便局」で、風物詩となっている2024年正月の年賀状配達を控え、最盛期を迎えた準備作業の様子をメディアに公開した。従業員らが大量に届いた年賀状を専用の機械も使いながら、集中して配達先別に仕分けていた。


年賀状シフトが色濃い新宿郵便局

年賀状の受け付けは12月15日に各地の郵便局でスタート。同社によれば、全国で差し出された年賀状は12月27日時点で約5億2400万通に達しているが、前年比で15%程度減っているという。電子メールやSNSの普及、企業の経費抑制などが影響しているとみられる。

新宿郵便局の榎本晃司局長は「皆様の思いが込められた年賀状を確実にお届けるすため、社員一同責任をもって日々業務に当たっている。日本の伝統文化であり、ぜひ年末年始のご挨拶として使っていただきたい」と語った。

新宿郵便局は新宿駅西口の東京都庁舎や超高層ビル群、歌舞伎町を中心とした繁華街やデパートのエリア、四谷や信濃町といった住宅街を担当している。22年度に同郵便局管内で引き受けた年賀状は約281万通に上った。

局内では、届いた郵便物を年賀状とその他のものに区別し、年賀状は向きを揃えてケースに並べ、作業しやすくする「取り揃え作業」、区分機を用いて年賀状を全国の配達先ごとに自動で仕分ける作業、配達の順番などを最終チェックする「集配営業部」の様子をそれぞれ公開した。

区分機は1時間当たり約5万通の仕分けが可能で、例年と同じく、大量の年賀状を引き受け、フル稼働していた。


取り揃え作業


区分け機で大量の年賀状をスピーディーに処理


配達順になっているかなどを念入りにチェック

22年度の年賀状作業では、働き方改革の一環として、夜間の作業を減らし、日中に作業を済ませられるよう業務を配分していた。23年度については、作業自体は22年度から大きく変わったところはないというが、業務効率化には配慮し続けているようだ。

(藤原秀行)

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