タカネットサービス、まず冷凍冷蔵車でスタート
商用車の中古車販売などを手掛けるタカネットサービス(横浜市)は1月22日、運送事業者向けの重整備型サービス「リフレッシュトラック」の提供を同日開始したと発表した。
多走行車両に対して重整備を施し、低廉な価格と短納期で“あと5年安心して乗れるトラック”へリフレッシュすることで運送事業者の安全確保を後押しする。
(タカネットサービス提供)
同社グループが長年蓄積してきた中古トラック事業の豊富なリソースとノウハウを活用。多額な費用かつ納期がかかる新車や、故障リスクの高い中古車の導入と一線を画し、新車を購入しなくても各事業者が使用中の車両に対して、耐用年数延長をはじめ、低廉な価格、短納期で、多走行車両のパフォーマンスと見栄えを向上させられるとアピールしている。
新サービスはリースバック形式を採用。同社がリフレッシュ対象の車両を査定の上、車両を買い取る。車両の売却代金を頭金に組み込むことでリース料金の低廉化を実現し、キャッシュアウトを縮小、新車購入総台数を抑え、一部をオフバランス化することで減価償却費を抑えられるようにする。
現在、「リフレッシュトラック」はまず冷蔵冷凍車の取り扱いを開始している。今後は多様な車両形状でもサービスを展開していきたい考え。1月中にサービス導入第1号の納車を予定しており、2024年度中に30台程度の受注も決定しているという。
一般的に冷蔵冷凍車はコンビニエンスストアやスーパーのルート配送に供されることが多く、24時間365日体制で輸送スケジュールが組み込まれるため過走行になる事が多く、代替などで売却しようとしても中古車査定の価格が低く抑えられる傾向にある。
昨今の新車購入環境では新車価格高騰による車両稼働コストが非常に重くなるため、まず冷蔵冷凍車を対象にサービスを展開することにした。
(藤原秀行)