今期は人件費増で純利益9%減見込む
日本通運が4月26日発表した2019年3月期の連結業績は、売上高が前期比7・2%増の2兆1385億円、営業利益が13・3%増の795億円、純利益が約7・6倍の493億円だった。売上高は初めて2兆円を突破した。
国内で鉄鋼や自動車関連部品の荷動きが堅調だったほか、自動車関連の輸出なども伸びた。
一方、今期(20年3月期)の連結業績は売上高が0・5%増の2兆1500億円、営業利益が14・6%減の680億円、純利益が8・8%減の450億円を見込む。今年4月に「同一労働同一賃金」制度を導入し、有期契約社員約6000人を正社員と同待遇にすることなどから人件費が膨らむ。社員制度改革などで130億円の費用増になるとみている。
(藤原秀行)※写真は日本通運提供