ACSL、国産ドローン「SOTEN(蒼天)」の機能アップデートで送電線や鉄塔付近の操作性向上

ACSL、国産ドローン「SOTEN(蒼天)」の機能アップデートで送電線や鉄塔付近の操作性向上

撮影映像の伝送距離は最長4km、利用拡大を後押し

ACSLは2月8日、セキュアな小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」のファームウェアを2月7日付でアップデートしたと発表した。送電線やインフラ設備の点検、空撮など多様な用途でさらに利用を後押ししていきたい考え。

送電線や鉄塔付近は電気の流れる方向が周期的に変化する交流磁界が発生することでドローンが正しい方角を認識できなくなり、機体の制御不能になってしまうという課題があった。SOTENは問題を改善し、送電線や鉄塔付近の操作性を向上させた。

また、障害物や電波干渉がない場合、飛行中に撮影した映像を地上に伝送できる距離が最長4kmに達しており、今後も段階的に映像の伝送速度を改良していく予定。


実際の災害現場で、伝送された映像を基地局アプリ「TAKEOFF」で確認している様子


米国に輸出したSOTEN

製品概要

寸法

アーム展開時:637mm×560mm(プロペラ含む)
アーム収納時:162mm×363mm

機体重量

1,720g(標準カメラ・バッテリー含む)

最大離陸重量

2,000g

最大飛行時間

標準カメラ搭載時、風速8m/s条件下:25分
標準カメラ非搭載時、風速8m/s条件下:29分

最大伝送距離

4km(障害物や電波干渉がない場合)

防塵・防水性

IP43(カメラ、ジンバル、バッテリー搭載時)

標準カメラ

動画4K対応 静止画時2,000万画素

オプションカメラ

赤外線カメラ+可視カメラ、マルチスペクトルカメラ、光学ズームカメラ

GNSS

GPS+QZSS(準天頂衛星みちびき)+SLAS/SBAS

(藤原秀行)※いずれもACSL提供

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