川崎汽船、仏企業から風力使い船舶航行時のCO2排出削減する「自動カイトシステム」事業を承継

川崎汽船、仏企業から風力使い船舶航行時のCO2排出削減する「自動カイトシステム」事業を承継

既存船にも搭載可能、製品化へ取り組み加速

川崎汽船は2月16日、フランスに1月18日付で船舶の自動化機器製造を手掛ける新会社「OCEANICWING」(オーシャンウイング)を設立したと発表した。

欧州の航空機大手エアバスから分社化したフランスのAIRSEAS(エアーシーズ)が開発を進めている、風力を使って船を進める自動カイトシステム「Seawing(風力推進)」事業をオーシャンウイングが2月15日付で承継、Seawingの技術確立と製品化に向けた取り組みを加速させる。

風力を活用するSeawingは船舶航行時のCO2排出量を20%程度削減できると見込まれており、LNG(液化天然ガス)燃料船など燃料転換への取り組みとの相乗効果で、CO2排出量を大幅に減らせるという。

Seawingは自然エネルギーの風力を活用するため、燃料の生産や供給設備が不要で、様々な船種に対応し、新造船に加えて既存船でも搭載可能なのがメリット。

(藤原秀行)

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