将来の機体需要取り込み図る、航続距離最大160km目指す
ニデックは2月22日、グループのニデックモーターが、「空飛ぶクルマ」の個人向けeVTOL(電動垂直離着陸機) 製造を手掛けるイスラエルのAIR VEVと、同社が開発中の2人乗りeVTOL機「AIR ONE」(エア・ワン)の生産モデル向けモーターの共同開発で合意したと発表した。
「AIR ONE」は既に1000台以上の予約を獲得済み。機体の認証を取得後、初期受注分の納入を始める予定。各社は早ければ2024年中に納入をスタートしたい考え。
「AIR ONE」(プレスリリースより引用)
ニデックモーターの子会社でブラジルの大手航空機メーカー、エンブラエルと合弁で設立したニデック・エアロスペースが、AIRと組んで実際の開発を進める。航続距離が最大100マイル(約160km)の高効率モーターの実用化を目指す。
空飛ぶクルマは旅客や荷物の輸送への活用が見込まれている。ニデックはグループで将来の機体製造需要を着実に獲得したい考えだ。
(藤原秀行)