昨年11月に続き、トータルで19%
投資会社のインテグラルは3月21日、保有しているスカイマーク株式を、鈴与ホールディングス(HD)に全て売却すると発表した。
保有比率は約5.9%で、売却額は約35億円。鈴与HDへの株式譲渡は3月中に実行する予定。
スカイマークは1996年、独立系格安航空会社のスカイマークエアラインズとして発足。2006年に現社名へ変更した。競争激化などで経営が悪化し15年に民事再生手続きの適用を申請、インテグラルやANAホールディングスが再建支援に乗り出していた。再建を果たし、22年には東京証券取引所に再上場を果たした。
インテグラルは昨年11月にも保有するスカイマーク株式の約13%をやはり鈴与HDに売却していた。
鈴与HDはグループに物流企業の鈴与や地域航空会社の富士ドリームエアラインズなど多様な企業を抱えている。鈴与グループはスカイマークとグランドハンドリング(空港地上支援)業務で取引関係にあり、スカイマークとの関係を強化して航空や物流などの事業との相乗効果を高めることを目指す。
鈴与HDは取得したスカイマーク株式を全て、3月25日付でグループの投資ファンド、鈴与スカイ・パートナーズ投資事業有限責任組合に譲渡。同ファンドがスカイマークの筆頭株主となる。今後追加で取得するスカイマーク株式も同様に、同ファンドが保有する見通しで、保有比率は約18.9%に達するもよう。
(藤原秀行)