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ニトリHD、島忠へのTOBを正式発表

ニトリHD、島忠へのTOBを正式発表

11月中旬めど開始、DCMHDと異例の争奪戦へ

家具・日用品大手のニトリホールディングス(HD)は10月29日、首都圏を地盤とするホームセンターの島忠に対してTOB(株式公開買い付け)を実施すると正式発表した。買い付けの下限は株式の50%に設定し、11月中旬をめどに開始する予定。完全子会社化を目指す。

島忠に対しては、「ホーマック」などを全国展開しているホームセンター大手のDCMホールディングスが完全子会社化に向け、10月5日から11月16日までのスケジュールでTOBを実施中。ニトリHDも島忠買収に乗り出すことで、DCMHDと異例の争奪戦に発展する。

ニトリHDはTOBに関し、1株当たり5500円に設定すると説明。DCMHDの4200円を大きく上回っており、DCMHDは価格引き上げなど対応を迫られる。

DCMHDは2016年、カーマとダイキ、ホーマックのホームセンター3社が経営統合して誕生。同業他社を相次ぎ傘下に収めて規模を拡大、現在は全国で700弱の店舗を運営している。

東京や埼玉を軸に約60店舗を手掛ける島忠を傘下に収めることで、DCMHDが得意とする郊外型の店舗に加え、都心部の商圏も積極的に開拓したい考えだ。家具に強みがある島忠のノウハウを借り、大型商品を強化したいとの狙いもある。

一方、国内外で607の店舗(今年2月末時点)を構えるニトリHDは業績が好調だが、少子高齢化で国内の家具・日用品市場は大きな成長が見込みにくいため、島忠を傘下に収めて早めに事業基盤を強化したい考えだ。

(藤原秀行)

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